🤔BCG or Game-Fi ?
まず重要なのは「BCG」と「Game-Fi」の違いです。「BCG」はその名の通り、Blockchainのテクノロジーを利用したGameであり、それが全てです。「Game-Fi」は、Gameの中に金融の要素が入っているものです。殆どの文脈では、Play-to-Earnとして扱われます。つまり、稼ぐためにPlayするGameがGame-Fiということになります。中にはDeFiや日常のアクティビティをゲーミフィケーションしたもの、つまりGameがベースではないものも含まれます。
Game-Fiでは発生した報酬を現金化することを可能とするために、Blockchain上で資産(FT or NFT)をMintしてユーザーに渡します。ユーザーは報酬として受け取ったトークンをDEX等のDeFiを利用してメジャーなトークンに交換し、最終的にはCEXでFiatに変換して出金することで稼ぐことが可能です。Gameが有名になれば直接CEXで交換出来るようにもなるでしょうし、そのまま決済に使えるようになることもあるかもしれません。
確かに、構造上Blockchainを使用しているので「BCG」であり、稼ぐことが出来るため「Game-Fi」です。では、「BCG」は「Game-Fi」なのでしょうか?
私たちは、この答えは「否」であると考えます。
「Game-Fi」はデジタルアセットをFiatに変換することが比較的容易にできるため、Blockchainの技術を使用しているにすぎません。オンラインGameの世界では、昔からRMT(Real Money Trade:Game内アイテムやアカウントを不正に現金と取引を行う行為)という物が存在しています。つまり運営からの禁止事項や違法性を無視すれば、今の「Game-Fi」のようなことは実現可能なのです。
とはいえ、それはユーザーサイドにおいての話であり、運営にとってはGame内経済を破壊されかねない行為です。そこでBlockchainを利用したGame内マーケットを立ち上げることで、Game内経済のコントロールや二次手数料による収入源を増やすことが出来ます。ユーザーにとっても、公式に資産として取引出来るのであればそちらの方が良いでしょう。結果、お互いにとってWinWinになり、これはBCGにおけるソリューションの一つといえるかもしれません。Game-Fiではこの換金性と、換金するためのアセットの取得に重きが置かれる傾向にあります。
では、Re.Monsterは「Game-Fi」なのか「BCG」なのか?
私たちはRe.Monsterを「BCG」と定義しています。
もちろん、「Game-Fi」でBlockchainを使うこと自体は上記の通り理にかなっています。しかし、「Game-Fi」と呼ばれる物は、「Earn」に焦点が当たり過ぎています。その結果、投機性が増すためにアセットの激しいボラティリティや、稼げなくなることでユーザーが損失したり離れて行ったりしてしまいます。それはGameとして正しい形なのでしょうか?
Re.Monsterを「Game-Fi」ではなく「BCG」と定義するのは「Earn」に焦点を当てていないからです。Gameに必要なアイテム(資産)を買うというのは、「投資/投機」ではなく「消費」である方が理想的です。Gameで遊ぶために、機器やソフトウェアを購入することは「消費」ですが、必要なくなれば売ることもあるでしょう。そこで利益が出なくとも、Gameをすることで得られた「体験」に「価値」があるのであり、これが最も重要です。そして、BCGの面白いところはGame内での行動が「体験」としてだけではなく「資産」としても「価値」が発生するところにあると考えられます。つまり、稼げるかどうかが先に来るのではなく、Gameを楽しんだ結果「価値(FT/NFT/SBT)」を獲得出来ているということが大事なのです。その結果稼げるのであれば、それはBCGの理想形の一つといえるのではないでしょうか。
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